2012年12月03日
ホッキョクグマの運動場に降雪機ができました
ホッキョクグマ舎の運動場に人工雪を降らせて雪山を作る降雪機が完成し、稼動を始めました。
現在、王子動物園ではオスの「アイス」とメスの「みゆき」のホッキョクグマを飼育しています。
以前、神戸市内にうっすらと雪が積もった冬に、ホッキョクグマが雪の上で腹ばいになって大喜びする姿を見て設置しました。
降雪機を設置したことで、北極圏の流氷域や海岸に生息しているホッキョクグマが、野生と同じように雪のある運動場で過ごしている様子がご覧いただけるようになりました。
また、運動場を本来の生息環境に近づけることにより、動物のストレス解消にもなります。
12月~2月の土曜・日曜には、雪山の中に隠した好物のエサを、ホッキョクグマが掘り出して食べる「ホッキョクグマの雪あそび」も行います。
ホッキョクグマの降雪機について
・形式:造雪用プレートアイス製氷機
・造雪能力:1日に約5トン
・総工費:約2400万円
当園のホッキョクグマ
「アイス」(オス、21歳)
1990年12月18日 釧路市動物園生まれ
1991年11月16日 王子動物園に来園
「みゆき」(メス、22歳)
1990年11月30日 天王寺動物園生まれ
1992年1月20日 王子動物園に来園
ホッキョクグマについて
・分類
哺乳類食肉目クマ科
・英名
Polar bear
・学名
Thalactos maritimus
・生息地
北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部、北極圏の流氷水域や海岸
・特徴
オスは体長250~350cm、体重350~650kg
成獣になると、繁殖シーズン以外は単独で行動することが多い。
野生での生息数は約2万頭で、国際的な保護動物になっている。