2012年10月09日
カバの赤ちゃん誕生
平成24年10月2日の午後8時40分ごろに、カバの「ナミコ」(メス、20歳)が元気な赤ちゃんを出産しました。
「ナミコ」の出産は、平成21年8月に生まれた「ナナミ」(メス、平成22年11月に鹿児島市平川動物公園へ転出)以来になります。
母親の「ナミコ」が育児に専念できるように、当分の間はカバ舎の屋内展示場を閉鎖とし、母子ともに非公開としています。
担当の飼育係も母親へのエサやりのとき以外は近寄らず、監視カメラの映像による観察を続けています。映像ではプールの中で母親と子供が並んで休んでいる様子や、水中で授乳をしている様子も観察されています。
公開時期は未定ですが、順調に過ごしているようですので、できるだけ早く元気な赤ちゃんをご覧いただけるようにしたいと考えています。
生まれた赤ちゃんの情報
・性別:不明
・体長:約80cm ※推定
・体重:約40kg ※推定
両親の情報
母親:「ナミコ」(20歳)
1992年9月16日 旭川市旭山動物園生まれ
2003年6月25日 神戸市立王子動物園に転入
2007年7月24日 初めて妊娠し出産したが、生後3日目に赤ちゃんが死亡
2008年4月17日 2度目の妊娠をしたが、結果は流産
2009年8月11日 メスの「ナナミ」を出産
「ナナミ」は2010年11月に鹿児島市平川動物公園へ転出
父親:「3代目 出目男」(30歳)
1981年12月23日 名古屋市東山動物園生まれ
1986年9月24日 姫路セントラルパークより神戸市立王子動物園に転入
王子動物園でのカバの繁殖実績
1957年(昭和32年)から2002年(平成14年)まで飼育していた「茶目子」が「初代 出目男」、「2代目 出目男」、「3代目 出目男」の3頭のオスとの間に17頭を出産
国内の動物園でのカバの飼育状況
24園44頭(オス:18頭、メス26頭)
※2011年12月31日現在(今回、生まれた赤ちゃんは含まない)
カバについて
・分類
哺乳類偶蹄目カバ科
・生息地
サハラ砂漠より南のアフリカ大陸の川や湖沼に生息
・生態
完全な草食性で、野生では主に夜間に陸上の植物を食べる。
夜間陸上で採食する以外の時間は水中で生活する。
妊娠期間は約240日。
寿命は野生では平均約30年。飼育下では40年以上。