神戸市立王子動物園のゴリラ舎運動場に細かい霧状の水(ミスト)を噴射して、ゴリラの体感温度を下げるジェットミストが完成し、稼動を始めました。

ゴリラの運動場は四方を高さ約6メートルの壁で囲まれており、風通しが悪いため、真夏になると気温が35℃を超えることがありました。飼育・展示している2頭のニシゴリラ「ヤマト」(オス・33歳)と「サクラ」(メス・32歳)は、夏場は暑さが苦手で、冷房の効いた寝室内で過ごすこともありました。
そのため、2頭が少しでも快適に過ごせるように、運動場の壁の上に2機のジェットミスト(直径約43cm、長さ約1m30cm)を設置し、ミストを運動場中央付近に噴射するとともに、運動場内の2つの擬木からもミストが発生するようにしました。
現在は試運転をしながら、ゴリラたちが装置に慣れてくれるのを、見守っているところです。