2009年11月24日
ジャイアントパンダの人工授精実施
王子動物園のジャイアントパンダ「旦旦(タンタン)」(メス・14歳)に発情の兆候が見られたため、11月24日(火曜)にオスの「興興(コウコウ)」(14歳)との間で人工授精を行いました。25日(水曜)・26日(木曜)にも同様に人工授精を行う予定です。
この間、メスの「旦旦」は非公開となり、「興興」のみの展示となります。
ジャイアントパンダの妊娠期間は平均で約120日程度であり、今回の人工授精に成功すれば来年3月ごろに出産の予定です。
通常、ジャイアントパンダの発情期は3~5月ですが、今年は1月に発情の兆候が見られたために人工授精を実施(結果は妊娠せず)していますので、当園では初めての年2回目の発情・人工授精となります。
なお、一昨年は3月に人工授精し、初の受胎成功でしたが8月に死産、昨年は4月~5月に人工受精し、8月に出産に初成功しましたが4日目に死亡という結果でした。
今年の人工授精の経過と予定
(1) 1月21日(水曜)~23日(金曜)
3日連続で人工授精を実施
(2) 5月19日(火曜)
出産の兆候が無いため、偽妊娠と判定
(3) 11月24日(火曜)
「旦旦」に今年2回目の発情の兆候あり。
「興興」から採精し人工授精実施。
(4) 11月25日(水曜)
2回目の人工授精を実施する予定。
(5) 11月26日(木曜)
3回目の人工授精を実施する予定。
昨年までの経過
・2000年(平成12年)7月16日
中国より2頭のジャイアントパンダ(初代「興興」と「旦旦」)が来日。
・2002年(平成14年)12月9日
初代「興興」が性成熟不全の為、交換(2代目「興興」来日)。
2003年~06年 春のメスの発情期に、自然交配させるが成功せず。
人工授精を実施したが受胎には至らず。
・2007年(平成19年)8月12日
3月23日~25日の発情・排卵期に3回の人工授精を実施。
受胎に初成功したが結果は死産。
・2008年(平成20年)4月30日~5月2日
3回の人工授精を実施。
・2008年(平成20年)8月26日
出産(妊娠期間117日~119日)したが、8月29日に赤ちゃんが死亡。
王子動物園のジャイアントパンダ
・「興興(コウコウ)」(オス、中国名-龍龍)
1995年9月14日中国大熊猫研究中心(臥竜繁殖センター)生まれ
14歳
・「旦旦(タンタン)」(メス、中国名-爽爽)
1995年9月16日中国大熊猫研究中心(臥竜繁殖センター)生まれ
14歳