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2019年01月16日
ジョニーさん追悼
古い写真で恐縮です。
1955年(開園4年目)の王子動物園です。
まだ白黒写真の時代のこの年、チンパンジーのジョニーさんが推定5歳で王子動物園にやって来ました。以来64年間にわたり、写真が白黒からカラーになり、画像が電子データとなった現在まで、
園内が徐々に整備され現在の姿となっていく様子も、
震災も、
あらゆる動物たちの出会いと別れも、
王子動物園におこった出来事すべてを動物園の一角で、じっと見守り続けてくれました。5頭の妻とのあいだに9頭のこどもをもうけ、群れのリーダーとしての務めを立派にはたしてくれました。
国内チンパンジーの中ではもちろん最高齢、世界でもトップクラスの長寿でした。
王子動物園では誰よりも(スタッフを含めて)年上だったので、みんな「ジョニーさん」と「さん」をつけて呼んでいました。晩年近くになり体調をくずすまでは獣医知らず、かくしゃくとしていましたが、昨年秋ごろより食欲がなくなり、今年に入ってからは水を飲むのも難しくなりました。
14日の夜は寝返りをうつなどしていましたが、15日早朝、静かに息を引き取りました。まさに王子動物園の生き証人だったジョニーさんに、最大級の感謝と最上級の敬意を表したいと思います。
ありがとうジョニーさん。
ゆっくり眠ってください。そしてこれからも王子動物園を見守っていてくださいね。
オカン