園内案内
  • 動物エリア
  • 動物科学資料館
  • 遊園地
  • レストラン・ショップ
  • 旧ハンター住宅
動物紹介
  • みどころ
  • 動物図鑑
  • ぱんだの部屋
動物図鑑
総合案内
  • 営業時間
  • 料金案内
  • 交通アクセス
  • 動物サポーター
  • 年間パスポート
  • よくあるご質問
  • 施設概要
年間パスポート
動物サポーター
おすすめコース
スタッフブログ

スタッフブログ-staff blog-

最新ニュース

  • 2023年12月12日

    「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.3

    入園ゲートをくぐり抜け目の前に現れるフラミンゴの鮮やかなピンクの羽。通年同じものを食べているはずのその身体の色も、その濃度に変化が起こります。繁殖期には鮮やかになりますが、子育てが少し落ち着いてくる今のフラミンゴ池は全体にふんわりと淡い色合いになっているように感じます。

    IMG_6297

     

    image_1236502

    (こちらは雛鳥の羽根)

     

    雛から幼鳥、そして大人の階段のぼり成鳥そして繁殖羽に。そんな違いがいつの間にか行われているフラミンゴの換羽。

    彼らはその羽の色を劇的に変化させます。なんてドラマチックなんでしょう。

    IMG_6294

     

     

    IMG_6295

     

     

    IMG_6296

     

     

    IMG_6299

     

    IMG_6298

     

    園内の水禽舎でも、いよいよきたるそのシーズンに向け、オシドリの雄がThe・オシドリらしく(冬鳥なので)変化している様子が見られるようになってきました。

     

    IMG_6287

     

    肌に当たる風に心地よさを感じる秋の行楽シーズン。木々の揺れる葉の色のように変化する生きものたちの装いに自然の不思議を感じてみませんか。

     

    そのきたる次のシーズンに向けてその身体の換羽期に必要な栄養素(タンパク質)を補うべく、換羽期の鳥たちは食欲増進の日々が訪れるのです。

     

     

     

    最後に。

     

    IMG_6305

     

    IMG_6304

     

    ハッカンのカンキ吉。

    掃除のために獣舎に入ると、あいさつ代わりに飛び蹴りをしてきた姿が懐かしい。

    美しい鳥でした。

     

     

    From.BTN

     

  • 2023年12月11日

    「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.2

    その見た目の美しさではクジャクと互角!来園者の方も口々に「めっちゃキレ~イ!クジャクみたい!」という声が聞かれるのが、虹色に輝く姿その名も「ニジキジ」です。

     

    IMG_6281

     

    IMG_6284

     

    美しいですね。

    雄の「きじ丸」の羽はまさに虹のようで、光の反射でさらに輝くその美しさには目を奪われます。

     

    IMG_6283IMG_6285

     

    冠羽も抜けてしまい、少し寂しい「きじ丸」の頭。でもすぐに新しい羽が生えてきます。

    皮膚から生えたばかりの羽は筒状のものに包まれていてその中で羽が形成され、羽が育つとやがてそれがはがれて中から新しい羽が姿を現すのです。その筒状のものを(筆羽根)とも言います。

     

    image_12365029

     

    image_12365091

     

    1

     

    鳥の体をよく見てみると、とげのようなツンツンしたものを発見することがあります。

    これが、新しく生まれた羽根なのです。

     

    IMG_6282

     

    IMG_6286

    “ニジキジ“の名前はこの虹のように輝く羽根から

     

     

    ペンギンが水の中を泳ぐその姿は、まるで飛んでいるよう。

    ペンギンもれっきとした水鳥。ふんわりした羽のイメージではないかもしれませんが、しっかり換羽を行います。こんな羽。

     

    IMG_6292 IMG_6291

                      (右の長い羽根は尾羽根)

     

    IMG_6289  

     

    IMG_6290

     

    残り方がめちゃかわいいですね。

     

    IMG_6293

     

    From.BTN

  • 2023年12月04日

    「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.1

    秋を通り越して、一気に底冷えのするような寒さがやってきました。半袖から急にコートに衣替えです。そんな人間の慌ただしさを尻目に、鳥たちがそれぞれの事情で衣替えを着々と進めていました。

    獣舎を掃除しているとそんな脱ぎ捨てられた衣?いや、たくさんの羽根が落ちています。

    私達とは少し違う鳥たちの衣替え事情…。今回はそんなお話を。

     

    私達の髪や爪は、ケラチンというタンパク質でできていて、鳥たちの羽根も同じような成分でできています。そんな羽根がたくさん抜け落ちることがあります。その現象は「換羽(かんう)」と呼ばれ

     

    完全換羽:一回の換羽で全身の羽が抜け替わる※繁殖後

    部分換羽:風切羽・雨覆い・小翼羽・尾羽以外の羽が抜け替わる(体羽)※繁殖前

    不規則換羽:消耗して形状が壊れた羽のみ抜け替わる

    補充換羽:恐怖性脱羽によって抜けた羽が生えること(襲われた鳥が飛び立つ時に抜ける)

     

    などの種類があり、その抜け替わりの最も目立つのが繁殖に関係する時期で、大量の羽が舞います。生きものの世界では、雄のほうが雌より見た目が目立つ種が多く、鳥はその特徴が顕著に現れます(雌雄同色も数多くいます)。すごくわかりやすい、例えば「クジャク」「オシドリ」「キジの仲間」など…。はい。この王子動物園ですべて見ていただくことができる鳥たちです(笑)。

     

     

     鳥たちがその美しい羽を見せる相手は、そう。恋する相手(がいなくてもシーズンが来ると羽は生え替わります)。そのきたるシーズンに向け?美しく変わる羽の不思議。

    園内でその美しい姿を見せてくれる数々の鳥たちのオンシーズン・オフシーズンをのぞいてみましょう。

     

    目立つ、というより際立つのがやはり「インドクジャク」。

    IMG_6277

     

    彼らの羽の特徴は来園者の方が一度は言葉にする「羽、ひろげてくれへんかなぁ~」と望む、あのたくさんの目玉模様に見える長い羽。あの羽は飾り羽といい、尾羽(尻尾)ではなく上尾筒(じょうびとう)という背中から生えている羽です。クジャクたちはその美しい上尾筒を広げ、雌に対してアピールします。羽を広げた時、その立派な見た目とともに羽を震わせ「ワサワサ~」と音もたてます。

    時には恋する相手だけではなく威嚇のためにも広げることもあるようで、私に向けて広げる時はさて…?(笑)

     

    そして、来園者の希望むなしく広げることがなくなる時期。それがシーズンオフ、秋。まさに今です。

    春頃から夏真っ盛りに見られた美しいたくさんの羽が抜けて、すっかり身軽になったクジャクの雄。それもそのはず、上尾筒の長いものでは約110㎝、何百という数の羽が抜け落ちます。身軽になった身体に広げたくてもその羽はもうついていないのです。

    IMG_6278

      

    IMG_6279  

     

    IMG_6280 

     

    IMG_6306

     

    繫殖シーズン前後や、繫殖シーズンに限らず一年を通じて定期的に換羽を行う種類の鳥もいたり、渡り鳥が渡りの準備のために行うものもあったり…。鳥たちのその身体の中で起こるホルモンの変化や体内時計の作用によって引き起こされる換羽。自然の摂理にドラマを感じます。

     

    換羽の時期をむかえたマナヅルの羽が、抜け落ちる瞬間を目撃。

    IMG_6301

     

    IMG_6302

    そのたくさんの羽根のなかスクッと立つマナヅルの「ぼたん」。

    IMG_6300

     

    IMG_6303

     

    From.BTN

  • 2023年09月28日

    「遠いようで近いから」

    動物園の入園ゲートを元気にくぐり抜け、嬉しそうに駆け出す小さな子ども。

    その先には…

    まさか、自分のところに駆け寄ってくるとは思っていないハトが、目を丸くして慌てて走る。

    追いかける子ども。

    そしてついに空へ飛び立つハト。

     

     

    そう、小さな子どもが真っ先に駆け寄るのは「目の前にいる触れそうな生きもの」。

     

    でも、ハトを追いかけていたその目に鮮やかなピンク色の大きな鳥が!

     

    そして、歩いて進むと…本の中やテレビでしか見たことのない本物の生きものたちが目の前に!

     

    いつしか、ハトを追いかけるよりも目の前の実物にくぎ付けに。

    身体の大きさにビックリ!突然の大きな声にビックリ!いろんなニオイにビックリ…。

    そんなたくさんのビックリに出会い、ドキドキしたり、泣いたり、くさぁ~いって言ったり。

     

    でも、動物園を出る頃には「帰りたくな~い~!」

     

    そんな「五感」を刺激するのが動物園だと思います。

     

    身近に見る事の出来ない希少な生きものだけでなく、時には見慣れた生きものたちが待ってます。

     

    新しくなる動物園が、もっと魅力に溢れ、動物たちにも優しく、人にも優しい場所であり続ける…そんな「王子動物園」であってほしいな。と感じた夏の終わりの夕暮れ時でした。

     

    何か動くものが…⁉これも身近な生きものですね。

     

    KDEB9264

     

    From・BTN

  • 2023年05月16日

    いただきます。ごちそうさま。

    先月の日曜日、飼育の日のイベントを開催しました。
    当日はお天気も良くて、たくさんの来園者がこられていました。
    資料館では園で飼育されている動物たちが、どんな「餌」を食べ、どんな「うんち」をするのかをクイズ形式に展示する『うんち展』を開催しました。

     

    家族連れも多く、小さな子どもたちもいろんな動物たちの写真やうんちを前に「この果物食べるの誰かな~?」「こんなコロコロしたうんちは誰のん?」と、大人も子供も興味津々。
    その中にシロフクロウの餌である、馬肉とマウス(ハツカネズミ)の写真がありました。

     

    これは誰が食べるのかな?
    子どもは抵抗なく、○○ちゃう?それとも○○かな?と思った動物の名前を答えます。
    その傍らに、少し表情の硬めの大人たち。


    よく、マウスをそのまま与えるのは残酷だ、かわいそう、という事を言われます。
    確かに、可愛いつぶらな瞳を見た後にそれをパクッと食べられるのを見てそう思うのは、間違ってはいないと思います。
    では、魚が食べられるのを見た時は?
    食文化として、活け造りや踊り食い、なんて食べ方もあります。
    そんな時は、可哀想より美味しそうの声を聞く気がします。


    私たち人間は感情の表現が豊かで、それを表に出したり、コミュニケーションをとるのに役立てたりしますよね。
    でも、私たち人間以外の生き物たちにももちろん感情はあります。
    分かりやすいか分かりにくいか、だけのような気がします。


    自然の中で生きる者たちは、自分たちで食べる物を探して、あるいは捕まえて食べます。動物園の中で生きていく彼等も同じように出来れば理想的だと思います。
    しかし、そうはいかない彼等のために私達飼育員は食事の準備をします。
    どんな動物も、生きものを食べています。肉食動物ではない動物たちが食べている牧草や飼料もその元を辿れば、みんな生きているものが材料として含まれているのです。
    生命は循環しています。
    命は生命で生かされていることを、生命をいただくありがたさを、まだこれからいろいろな事を吸収していく子どもたちに、また、忘れかけている私達大人たちにも伝わる動物園であればいいな。と感じたイベントの時間でした。

     

    IMG_3982  IMG_3981

     

    From・BTN

  • 2023年03月31日

    「フワフワモフモフ」

    クイズです。

    この羽なんの羽❓

    動画

     

     

     

     

     

     

     

    正解は…

    そう、シロフクロウです!

     

    まだまだ寒い日を繰り返し、春本番へ。

    『動物園の動物たちは寒くないの?』と言われますが、、、、、、、

    寒いと思います。(笑)

     

    暖かい地域の動物たちは、寒さ対策をしてしっかり体調管理されています。

     

    では、寒い地域の動物たちは?

    彼等には、ある秘密が。

    1

    これは、シロフクロウの正羽(体羽)。

    根元にはフワフワの柔らかい羽が生えています。

     

    鳥の羽は基本的には同じような造りで、これより小さく羽軸の少ないものや無い羽が、ダウンやフェザーと呼ばれ、水鳥の持つその羽は、私達人間が寒くなると御世話になっているアレの中身になるのです。

    2

     

    2’

     

    こんな羽に包まれて、鳥たちは厳しい寒さから身を守っているのです。

    3

     

    ホッピー(左下)、ソナ(右下)

    鳥たちだけでなく、寒い地域に棲む他の動物たちの身体にも、それぞれ、温かい秘密がかくされていそうですね。

     

    From・BTN

     

  • 2023年03月21日

    大胆に繊細に

    先日のある昼下がり、ツル舎の前を通りかかると

     

    『あれ?鶴太郎から水が滴ってる…?』

     

    しばらく様子を見ていると、おもむろにツル舎の池の中でしゃがみ込み、バッシャバッシャと水浴びをはじめたではありませんか!

     

     

     

     

    ①

     ②

    ③

    『え⁉ ツルって水浴びとかするの?』

    『いやするか…鳥だし。初めて見た!』

     

    それはそれはダイナック!な水浴び。

    タンチョウヅルは約140㎝超の大型の鳥類。その彼が人目もはばからずに…。

    動物たちは身体の汚れを落とす為や、虫などの寄生虫から身を守る等の目的のためにも水浴びをします。

    初めて見る光景にしばらく見入ってしまいました。

     ④

     

     

    彼が本当にすごいのはここからだった…。     

     

     

     

     

     

     

     

    さっぱり顔の「鶴太郎」。

     ④-2

    大きな翼をバッサバッサからの…ブルブルブル~。

    白く美しい輝きを取り戻した(?)鶴太郎。

    今度はその白い羽根を嘴で整え、羽繕いをしながらオイルコーティングのメンテナンス。

    尾の付け根にある“尾脂腺(びしせん)”※と呼ばれる部分から分泌される脂分を嘴や首などを上手に使って、さらに羽根一枚一枚に丁寧に、トリートメント。

    そうすることで、羽根がそろい身体を守る役割にもなるのです。

     

    時に体をブルブルと震わせ水分を飛ばし、また羽繕いしながらぬりぬり。

    ⑤

    ⑥

    ⑦

    ⑧

     

    やがて、さらに磨きのかかったモフモフに。

    ⑨

    この間、2時間半(もちろんずっと張り付いていたわけではありません(笑)。

    まだまだ完璧ではないらしく、羽根と体のメンテナンスはその後も続いていた様子。

    檻の中であれ外であれ、どの生物たちも生きていく上での必要事項は、その体の中のDNAに組み込まれているのですね。

     

     

    ※尾脂腺とは

    鳥類がほぼ共通して持つ、尾の付け根(上部分)にある体の部分。

    水辺にすむ鳥は特に発達しており、ここから出る脂分を嘴や首などを使い器用に身体全体に塗る。

    これと、羽繕いで整えた羽根自体の構造によるダブル効果の撥水加工で水をはじいたり、体につく汚れや寄生虫などから身を守る。

     

     

    『動物園の中でも外でも、様々な生き物たちの生きていく上での“日常”をいろんな角度から楽しみながら観察すると、面白い発見ができるかもしれませんね(^^♪。』

     

    From・BTN