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2020年12月11日
資料館だより No.100 開園70周年特別展示「はく製になった動物たち」ゴリラ編
「動物園を彩ったはく製になった動物たち」第2弾は、ニシローランドゴリラのザークです。
はく製になったザークも迫力ありますが、
本物はもっとカッコよかった!
このとおり、イケメン!
ゴリラが初めて日本にやってきたのは、1954年に移動動物園であるという記録があります。
公立の動物園に初めてやってきたのは、1957年で上野動物園に来園した3頭の子どものゴリラでした。
ザークはその中の一頭で、上野来園時は推定2歳、体重9㎏というまだ、幼いかわいいゴリラでした。
左からムブル、ザーク、ブルブル
ザークが王子動物園にやってきたのは、1963年で8歳のときでした。
2頭と離れて、ひとりぼっちで神戸にやってきたザークは食欲不振に…
そんなときにザークを救ってくれたのが、チンパンジーのリリーさんでした。
リリーさんと遊ぶザーク
リリーさん、友だちになってくれてありがとう。
ザークとリリーは結婚できませんが、リリーはザークの心のささえでした。
ザークはあまりにも大きくなりすぎたので、晩年はとなり同志の檻で暮らしていました。
水浴びでこんなお茶目な写真も残っていました。
1982年、ザークはギネスブックに飼育で世界で一番重いニシローランドゴリラ285㎏で掲載されました。
その後、ちょとと太りすぎということで、少しダイエットをしたそうです。
ザークはゴリラの中ではイケメンと言われ、晩年は立派なシルバーバックとなり、仙人を思わせる崇高な姿となり、人気を集めました。
私もザークのファンのひとりでした。
ザークはミカンが大好きで、大きな手にミカンがとても小さく見えたことを懐かしく思い出しました。
Norigoriチャン