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最新ニュース

  • 2025年04月23日

    動物専門員の日常#17~フラミンゴちょっと、どきどきの1週間~

    みなさん、こんにちは。
    今日はみなさんに、ちょっと、どきどきするお知らせがあります。

     

    なんと・・・ベニイロフラミンゴの今年の最初の孵化予定日が4月29日(火)となり、とうとう1週間を切りました。

    もちろん、あくまで予定日なので孵化の予定が前後することやうまくいかないことなどもあります。

     

    例年、ベニイロフラミンゴの孵化が始まるのは5月の終わりごろ。
    それが今年は、なんと1か月も早まっているんです…!

    しかも、現在4つの卵をあたためています。準備もいつもよりバタバタ。

    担当者はもう、内心どきどきです。

     

    フラミンゴ

     

    王子動物園のフラミンゴ飼育の 歴史はとても長く、
    1983年から連続で毎年、このフラミンゴ池で繁殖に成功をしてきました。

    このフラミンゴ池で生まれ育ったフラミンゴは、なんと650羽以上!国内実績ナンバーワン!

    これは本当にすごい数字なのです。

    ・・・と同時に、これって担当者にとってはとんでもないプレッシャーだったりします。
    「自分の代で途切れさせてしまったらどうしよう・・・」って(;’∀’)

    長年の実績があるとはいえ、「いつも通りにやれば大丈夫」ということは全くありません。

     

    島の土を起こすタイミング、掃除の仕方、餌の与え方、ガイドをする場所など──
    そのひとつひとつが群れ全体に影響を与えるので、ものすごく神経を使います。

    雨、風、気温の変化など──

    自分たちではコントロールできないどうしようもないこともたくさんあります。

     

    フラミンゴは一般的に、神経質で臆病な動物だと知られており、ひとりぼっちよりも周りに仲間が多ければ多いほど安定する動物です。

    観察していると、1羽1羽の様子というよりも、群れ全体の空気感。

    気分の上がり下がりが伝わってくるような、そんな感覚になります。

     

    最近、池の大掃除のあと破卵(はらん)がありました。

    「自分のやり方が悪かったからでは・・・」と考え込んだり。

    ともすれば、見ていないうちに気づいたら産卵することもあります。

    「産卵する瞬間に立ち会いたいな・・・」と思ったり。

     

    神経質で臆病な動物はむしろ担当者の方であって、

    王子動物園のフラミンゴたちはなんだか胆力にあふれ、雄々しく見えることもあります。

     

     今年も、いのちが誕生する瞬間に立ち会えると信じています。

     

    動物専門員 あお