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スタッフブログ-staff blog-

最新ニュース

  • 2024年06月05日

    未来に向けて

    動物園の職員が毎日どのような仕事をしているかについては、これまでのブログやX(エックス)で飼育係や獣医師がそれぞれの立場から皆様に紹介してきました。
    私(ぶろぐのぐ)は去年、ブログの中で「新しいスタッフが5人も加わりましたよ」と紹介しましたが彼らもこの1年、全員が体や頭をフル回転して頑張ってきました。

    ごく最近では、「キリン」たちの特徴を分かりやすく説明した看板を作ってみたり。

     

    IMG_1873

     

     

    「カンガルー」の得意なジャンプに挑戦できる看板を作ってみたり。

     

    IMG_1879

     

    「コアラ」や「カンガルー」などオーストラリアに生息している動物たちのガイドや、

    image_123650291

     

    シカに似ているけれど、ウシのなかまである「シタツンガ」のガイドツアーなどなど。

    ★DSC_3331

     

    動物たちの飼育に全力で愛情を注ぎながらも、動物園に来ていただいた皆様にも少しでも楽しく動物たちのことを知ってもらいたく日々励んできました。

    そんな動物たちへの真摯な姿を見ていると同じ職員として応援してやりたくなりますし…
    若かりし頃の自分と重ねてみたり、またたくさんのことを教えてくれた先輩飼育係さんたちへの感謝の気持ちも溢れてきます。

     


    ブログに私事は申し訳ないのですが…先日、今年の3月に亡くられた神戸どうぶつ王国の佐藤哲也元園長のお別れ会に参加してきました。

    元園長とは飼育係になり始めたころ、約40年前から指導を頂いていました。仕事に対しては非常に厳しい方で有名でしたが、動物たちや動物園、そして人への愛情は人一倍強い方だと感じていました。数多くの動物たちの繁殖や生物多様性保全、環境保全などでさまざまな業績を残されて、またたくさんの後輩職員からも慕われている方でした。
    最近もライチョウの繁殖と野生復帰に関わる事業、国内のツシマヤマネコや海外のボルネオ島に関わる生息地保全事業。動物園施設で使用していた使い捨てプラスチック製品の廃止や、ユキヒョウの保全調査研究と生息地の地域経済活性化に対する支援活動などなど。
    動物園が取り組むべきことに率先して行動される姿は尊敬でしかありませんでした。

     

    王子動物園でもこれからもその動物ファースト、自然環境ファースト、世界の未来ファーストの精神を引き継いでより良い動物園を目指していくと共に、未来を担う世代の人たちにも受け継いでいきたいと思いました。

    ぶろぐのぐ

  • 2024年06月05日

    動物専門員の日常#12 “リスと小鳥の森~繁殖に向けての取り組み②~”

    リスと小鳥の森~繁殖に向けての取り組み~の続きの話です。リス担当に新しく与えられたミッションは“ニホンリスたちが安心して出産・子育てができる環境を整えること”でした。

     

    ニホンリスは繁殖や休息・ねぐら用に樹上で小枝を組んだ球状巣を作ったり、樹洞を利用します。

    “リスと小鳥の森”でも球状巣がつくられることはあったのですが、残念ながらそこで繁殖や子育てをすることは今までありませんでした。

     

    ▼樹上につくられた球状巣

    IMG_1609

     

     

    これまでの歴代リス担当の経験則から、リスたちが安心して出産や子育てできるようにサポートした方がいいのではないか、もっと背の高い場所に安定した巣箱があった方がいいのではないか、との考えがありましたので、巣箱を増設することになりました。


    もちろん、巣箱は飼育員の手作りです(/・ω・)/みんなで頑張りました。

     

    IMG_9233

     

    ▼完成した巣箱はこちら

    IMG_9240

     

    最初は1つ作るのに30~40分ほどかかっていたのですが、作り続けることでどんどん、どんどんスピードアップをしていきました。

    恋のシーズンが始まる春までに完成させたいという想いもありましたので、昨年の秋~冬頃は来る日も来る日も私は巣箱をつくっていたような気がします。

     


    ▼設置した様子がこちら(おー!圧巻!ちょっと嬉しいです!!)

     IMG_0725

     

    背の高いところでも巣箱がぐらつかないように足場は増設工事してもらいました。

    結果、総勢74個の巣箱があります(`・ω・´)ゞ

     

    でもね。全部をニホンリスたちが使ってくれるわけではありません。

    もちろん人気の巣箱と不人気の巣箱があります。人気の巣箱には、せっせと集めた古い巣材(杉の皮やシュロ)がぎゅうぎゅうに積もって地層のようになっています。またニホンリスは貯食行動をするのですが、巣箱がその貯食場になっていることもあります。

    (貯食・・・冬などのエサが少ない時期に、土の中や木の洞などに餌を隠す行動)

     

    利用頻度が高い人気の巣箱はどういった条件なのかはいまいち、分かっていません。

    サイズなのか、高さなのか、位置なのか、ぐらつきなのか。

    観察とデータを取り続けることで分かってくるような気もします。

     

    ▼昨年、人気だった巣箱の中身はこちら

    巣の中

     

     

    さて、新しく作ってくれた巣箱をリスたちは使ってくれるのでしょうか?

    次回、紹介します。お楽しみに。

     

    (1枚も動物の写真がでてこないブログになってしまいました…笑)

     

    動物専門員 あお