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最新ニュース

  • 2025年07月29日

    世界トラの日

     本日7月29日は「世界トラの日」です。

    絶滅危惧種であるトラの現状を知り、その保全の為に出来る事を考えようという日です。

     

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    当園でもアムールトラのレーニャ(メス)、ミシュカ(オス)の二頭の飼育を行っていて、繁殖を目指しています。
    オスのミシュカは7月9日に和歌山のアドベンチャーワールドから新しく当園の円形猛獣舎に仲間入りしたアムールトラです。
    ミシュカが王子動物園に来て約1か月経ちましたので、新しいアムールトラ『ミシュカ』の近況を報告して行きたいと思います。

     

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    僕自身、トラの搬入は初めての事でしたので園内で打ち合わせをしながら事前に準備を進め、無事にミシュカを迎え入れる事が出来、とてもホッとしています。
    動物の移動について少し説明しますと、皆さんのイメージでは動物を檻に入れ、車等の移動手段で運ぶと言った感じでしょうか?
    大まかにはそんな感じで進むのですが、動物を檻に入れるにしてもその動物が自分から檻に入ってくれる個体なのか、麻酔が必要なのか等で搬出する側も準備が変わってきますし、運ぶ手段によっても搬出先までどれくらいの時間がかかるのか等も変わってきます。
    搬出する動物に少しでもストレスがかからないように、互いの園館同士で相談しながらの作業になってきます。


    今回は当園とアドベンチャーワールドは、国内移動のうちではまだ短い時間での移動でしたのでミシュカにもあまりストレスをかけずに来てもらう事が出来ました。それでも、道中の温度管理など最大限配慮しました。
    さて、車で約3時間ほどで当園に到着したミシュカはと言うと檻の扉を開けると最初は檻の中で周りを気にしながら外を見ていましたが、すぐに新しい部屋に入り置いてあった馬肉を食べてくれました。
    この瞬間、周りにいた飼育係、獣医などみんなが胸をなでおろし、とても安心しました。


    この日のミシュカは周りを気にしながらとても緊張した様子でしたので、とにかく緊張を解き、少しでもリラックスしてもらおうと部屋を暗くし、最低限の人数で様子を見守る事にして、ミシュカに過ごしてもらいました。
    次の日からもまだ緊張した様子でしたが、しっかり餌も食べてくれていたのであとは少しでも早く環境に慣れてくれたらいいなといった感じでした。
    1週間もすると、環境や僕らにも少しずつ慣れてきた様子で「餌はまだですか?」といった様子でこちらを見てくれる様になってきました。

     

     

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    ミシュカが環境に慣れてきたら、次は屋外展示場に出る練習を始め皆さんにもミシュカを観覧していただく予定にはしていますが、そこは慌てずミシュカのペースに合わせていきたいと思っています。皆さんもミシュカに会える日を楽しみにお待ちしてもらえればと思います。

     

     

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    うめもと りょうじ

  • 2025年07月24日

    動物専門員の日常#19 フラミンゴの繁殖管理~産みの親ではなく、仮親をたてる~

    先日のブログでお知らせした通り、今年もベニイロフラミンゴのヒナが誕生をしました。

    実は、そのあとにこっそりと【6月24日】と【7月10日】に、それぞれベニイロフラミンゴのヒナが1羽ずつ孵化しています。

    (写真1)里親

     

    【6月24日】と【7月10日】に誕生したヒナは特別な経緯があったので、

    その裏話を少しアカデミックに紹介したいと思います。

     

    ―フラミンゴたちの子育て事情―

    王子動物園ではベニイロフラミンゴとヨーロッパフラミンゴの2種類を同じ場所で混合飼育しているのですが、その個性はさまざまです。上手く産卵・抱卵してくれるペアもいれば、適さない場所で産卵してしまい、卵のまわりを困ったようにうろうろしていたり、良い場所で産んだはずなのに途中で抱卵を放棄したり、なかなか一筋縄ではいかないのが現実です。

     

    実は【6月24日】と【7月10日】に誕生したヒナにはそれぞれにハードルがありました。

     

    ひとつはこれまで、孵化に成功したことがない場所(通路側)で産み落とされた卵でした。その場所は来園者との距離が近く、柵越しとはいえ、人の気配が絶えません。飼育員も掃除のためによく通る場所のため、安全に育てるには不安が残る場所です。そしてもうひとつの卵は親鳥が卵への関心をあまり示さずにいました。巣のなわばり争いも激しく、他の個体から守り切ることができない状況でした。

     

    このまま置いておくと、どちらの卵も無事に孵化させるのは難しい…。

    人工育雛という方法もありますが、十分なケアを継続できるか、育ったあとのヒナが群れに戻れるのか、といった課題もありました。

     

    そこで、選んだのは当園で過去にも成功事例のあった

    「別のペアで仮親を立てる」という方法でした。

     

    ―仮親を立てる―

    いったい、どのようにフラミンゴ自身はヒナを認識しているでしょうか?

    実は産み落とした卵を個別に認識しているわけではありません。基本的にフラミンゴたちは守っている巣を認識しているだけだと言われています。そして、孵化する少し前に卵の中でヒナが鳴き声を発するのですが、親鳥とヒナの間で「音声のコミュニケーション」をとり、孵化後もお互いを認識することができます。フラミンゴのペアが抱卵を始めてから孵化するまでの日数は平均で28日前後と言われており、その間にそっと卵を入れ替えれば自分の卵だと認識してくれる可能性があります。

    今回、抱卵・子育てが得意なヨーロッパフラミンゴのペアに仮親になってもらい、ベニイロフラミンゴが抱卵を放棄した本物の卵を託すという取り組みを実施しました。ヒナの最初の嘴打ち(はしうち)の瞬間を見たときには、嬉しかったです。その後も仮親が子育てにしっかりと取り組んでくれて、群れも安定しているため、ほっとしています。

     

     

    ―仮親を立てることはアニマルウェルフェア(動物福祉)につながるのか?―

    動物を飼育していく上で、アニマルウェルフェア(動物福祉)は欠かすことはできません。アニマルウェルフェアとは“動物たちが身体的及び心理的に幸福であること”を意味し、それは科学的な根拠に基づいて評価する必要があります。今回、繁殖制限中のヨーロッパフラミンゴに別種であるベニイロフラミンゴの卵を抱かせて、抱卵・子育てに取り組みました。抱卵・子育てはフラミンゴ自身が大量のエネルギーを使うため、仮親ペアの選び方や体力的に負担になりすぎないかなどの見極めが重要です。しかし、抱卵・子育てが得意なヨーロッパフラミンゴのペアにとっては、本来の行動を引き出すことができるため、精神的な充足や自然な子育て行動を維持できる可能性があります。ヒナ誕生ということに加えて、繁殖制限がある中でも、今を生きているフラミンゴたちへのアニマルウェルフェア向上にもつながることが期待されます。

     

    ―限られた条件の中で少しでも良い方法を選ぶ―

    フラミンゴたちのため、そして未来の動物園のために、「今できるベストは何なんだろう?」と担当者はいつも頭を悩ましています。時には「フラミンゴを騙しているのでは?」と純粋に質問をされ、複雑な気持ちになることもあります。未来にベニイロフラミンゴという種を確実に残していくために、アニマルウェルフェアを考えながら環境づくりに取り組んでいこうと思います。

     

    ・・・とお堅いはなしは、ほどほどにして

    今回、無事に育ってくれて本当によかったです。

    今の時期にしか見ることのできないふわっふわなフラミンゴのヒナにぜひ会いにきてくださいね。

     

     

    動物専門員 あお & 飼育員 まーくん

     

  • 2025年07月01日

    はじめました

    梅雨が明けました。

    そろそろセミが鳴きだします。

    ジャイアントパンダのタンタンは中国に帰りました。

    もうそこまで夏がやってきています。

    暑くなってきたのでミストシャワーはじめました!

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    最近の暑さはハンパないので、動物がいる場所にはたくさんの日陰が必要になりますが

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    みなさんには涼しい場所で休みながら動物を見ていただきたいです。

    「コアラ舎」や

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    「ホッキョクグマ舎」と

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    「アシカ舎」の観覧通路から

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    チンパンジーやオランウータンのいる「類人猿舎(放養式動物舎)」などなど。

    ベンチに座って冷たい飲み物やアイスクリームでクールダウンして下さいね。

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    「動物科学資料館」の

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    休憩ホールではフンボルトペンギンのスピード感あふれる泳ぎが間近でゆっくり見ることができます。

    また7月5日(土)・6(日)には動物科学資料館 休憩ホールで、

    七夕(たなばた)のイベント「たなばたを飾ろう~動物たんざくに願いをこめて~」を行いますよ。

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    常設展示室では「住む」「食べる」「育てる」などのテーマごとに、ジオラマや骨格標本、映像や模型、音響などで動物の特徴や体のしくみを楽しく紹介しています。

    また学習コーナーでは絵本が読み放題のこども図書室や、専門書などが豊富に揃った図書閲覧室、動画も見られる情報コーナーもありますのでぜひ楽しんでみて下さいね。

     

    ぶろぐのぐ