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2025年12月04日
王子動物園の動物病院の紹介
現在、王子動物園では獣医師を募集(短期の会計年度職員)しており、募集期間は12/12(金)までとなっています。
動物園内の動物病院って、一般の方はもちろん、動物園経験がない獣医師もイメージしにくいと思います。
イベント等で院内案内は好評なので、実際に働くことになる獣医師への紹介も兼ね、今回のブログでは普段公開していない動物病院について、特に設備面を中心に紹介したいと思います。
いきなりですが、当園の動物病院の機器は結構充実しています。
というのも数年前に最新の獣医療機器が導入されたからです。
その目的は飼育動物達、特に高齢個体達に充実した獣医療を届けるためでした。
例えば、大型動物に安全な麻酔を実施するため専用麻酔機を導入しました。
もともと馬用ですが、トラやクマにも使えます!
また、麻酔中の動物の状態を確認するため、生体モニターも最新型を導入しました。
医療ドラマでよく見るやつですね。
麻酔時間をなるべく短くするための機器としては、電気メス・超音波メス・シーリングシステム(血管等を熱の力で閉鎖する機器)も導入しました。
これらの機器がないときは、血管を糸で縛る必要があり、2017年のウマグマ(マー)の腫瘍摘出手術には10時間以上かかり、腰(人間の)が悲鳴を上げたのを覚えています。
「あの時にこの機器があれば、、、」って当時の獣医とよく話をします。
より精度の高い画像診断を実施するため、レントゲンについてはX線照射装置とDR(デジタルレントゲン)機器を導入しました。
DRは各動物舎で撮影・画像確認が可能でフィルムを交換する必要もなく連射可能なので、年1回の大型ネコ科動物達の検診時に大活躍しています!
心臓病や腹水の検査で活躍するエコーも、大型と小型(スマホサイズ)の最新型を導入しました。大型はもちろん、小型についてもハズバンダリートレーニング時の血管確認等で重宝しています。
この機器のおかげでエゾヒグマ(ロクジ)の採血は一発で出来ました。
他にも、様々な機器(心電図、ホルモン検査機器etc)を更新させていただきました。
また機会があれば紹介したいと思います。
最初にも書きましたが、12/12まで獣医師を募集(短期の会計年度職員)していますので、皆さんのまわりに興味がありそうな獣医師がいらっしゃれば「こんな機器があるみたい」と紹介いただければ幸いです。
王子の獣医

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