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  • 2015年04月27日

    ズゼと旧ハンター住宅

    ご存じの方も多いと思いますが、王子動物園には国指定重要文化財である「旧ハンター住宅」と呼ばれる異人館があります。

    DSC_1726

    神戸市中央区北野にあったのですが、昭和38年に王子動物園に移築されました。

     

    瀟洒な緑色の洋館に、春の季節は桜のピンク色が映えて美しく見えます。

    毎年、夜桜通り抜けのフィナーレを飾るスポットとして有名です。

     

    IMGA0159

     

    夜桜通り抜け

     

     

     

    さて今日は、この旧ハンター住宅と当園で飼育しているゾウの「ズゼ」との関係についてのお話です。

     

    ズゼは1990年ラトビア共和国・リガ動物園生まれのインドゾウです。

     

    DSC_7004

     

    リガ市は神戸市と姉妹都市です。

    阪神淡路大震災で傷ついた神戸の子供たちを勇気づけるため、1996年、リガの市民が神戸市に寄贈してくださいました。

    ズゼはリガ動物園のアイドルであったため、日本に出発するときには別れを告げる人たちが続々と動物園を訪れたそうです。

     

     

    そして旧ハンター住宅の所有者であったエドワード・E・ハンター。

    写真は館内にあるエドワードさんの銅像です。

     

    IMGA0183

    英国生まれの実業家で1865年に来日し、日本女性と結婚しました。

    彼の次男がハンス・ハンターさんといいます。

    日本名は範多範三郎さん。

    英名・日本名ともに「はん・はん」と韻をふんでます。なかなかナイスです。

     

    範三郎さんは英国留学ののち日本に帰国し、東京で事業を起こしますが、その傍ら1926年から1940年までラトビア国名誉総領事を務めました。

    範三郎さんの秘書がラトビア貴族出身だった縁によるといわれています。

     

    範三郎さんが渡英したのが1891年、エドワード氏がハンター住宅を入手したのが1907年ですので、実際には範三郎さんはハンター住宅には住んだことがなかったようですけどね。

     

    ハンター住宅のかつての持ち主のご子息がラトビア総領事で、その住宅がある王子動物園にはラトビアから来たゾウがいる・・・。

    ここ、王子動物園にラトビアゆかりの異人館とゾウがいるって、ちょっと不思議で面白いですね。

     

    旧ハンター住宅は4月、5月、10月に館内を公開しています。

    昔のお金持ちの生活に思いを馳せてみるのも素敵かもしれません。

     

    オカン