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最新ニュース

  • 2023年04月08日

    動物園獣医の仕事 検査編その3 サーモモニター

    今回は「動物園獣医の仕事その3 サーモモニターでの検査」です。

    コロナ禍以降、いたるところで見かけるこの機械、じつは動物園の診療でも活躍しています。

     

    動物園で飼育員さんから獣医への連絡で多いのが、

    「〇〇の歩き方(飛び方)がおかしい。」です。

    専門的な言葉で「跛行(はこう)」といいます。

     

    跛行の原因は様々です。

    例えば

    ・骨の異常(折れたりヒビが入ったり)

    ・筋肉の異常(高所からの落下などによるもの

    ・関節の異常(脱臼など)

    ・外傷・感染(巻き爪、他個体からの噛傷など)

    ・その他(足の裏の腫瘤など)

    んー、多い。

     

    跛行の連絡があった時の診察の流れはこんな感じです。

    ① 現場に行って動物の歩き方(飛び方)を確認。

    ② 動物を保定し、患部を触診(骨や関節に異常はないか、傷や熱感の有無の確認)。

    ③ 飼育環境(同居個体の有無、落下の可能性の有無)などの確認。

     

    しかし、動物園では②が出来ない動物達がたくさんいます。

    例えば大型草食獣(ゾウ、キリン、シマウマ、シタツンガ)、ネコ(マヌルネコのイーリスは可能)、クマ(タンタンなら患部によっては可能)などです。

    麻酔をかければ触診は可能なですが、動物達への負担がとても大きいです。

    特にゾウやキリンは麻酔のリスクが高いです。

    跛行で麻酔を実施、という例はほとんどないと思います。

     

    そんな時に活躍してくれるのが、サーモモニターです。

    元々は別の用途で購入したのですが、「熱感の部位の特定に使えるのでは?」と思い使ってみると「あ、熱感わかるやん!!」となりました。

     

    実際の画像はこんな感じです。

    20230325

    明らかに左右差がありますよね。

    動物にも全く負担がかからず非常に優秀な検査です。

     

    ただ、注意点もあります。

     

    まずは、天気です。

    太陽光があたっている部分は温度が高いので診断精度が落ちます。

    なので、曇りの日や室内飼育時に使用しています。

     

    つぎに、毛の長さです。

    毛足が長い動物は皮膚の温度がサーモモニターでは判断できません。

    あとは、水中生活をする動物も水から出た時間によって体表温度が大きく異なります。

    当園でいえば、アシカがそうですね。

     

    おそらく、イヌ・ネコの動物病院では使用することのない機器ですが、当園では重宝しています。

    こんな感じで動物園は様々なアイテムを本来の目的とは異なる方法で使用します。

    数年前にはウマグマのマーちゃんの背中の傷にクリーム状の薬を塗るために、

    100均で購入したソース用チューブ(マヨネーズなどを入れて使うもの)を使用していました。

    毎日、飼育さんと協力して、上下左右に動き回るマーちゃんの背中めがけて「ビュー、ビュー」と薬をかけてたのは良い思い出です。

     

    では今回はこのへんで。

     

    王子の獣医

  • 2023年04月05日

    チームタンタン日記(1)

    当園で飼育を行っているジャイアントパンダのタンタン。
    皆さんから神戸のお嬢様とも呼ばれ、とても可愛らしいパンダさんです。
    しかし、可愛らしい見た目とは裏腹に現在27歳と日本最高齢の高齢パンダさん。
    最近では心臓の病気も見つかり、現在は毎日の体調管理の為、観覧を中止させていただいております。


    そんな毎日のタンタンの様子は、王子動物園公式のTwitter『#きょうのタンタン』からも見ていただけますので、是非ご覧になってくださいね!
    病気が見つかってからは、毎日の獣医さんの診察が欠かせなくなり、僕たち担当者からすると少しでも毎日の診察の負担やストレスを減らせる工夫が出来ないものかと頭を悩ませています。
    そんな中で今回新たに導入した器具があります。

     

     

    こちらが今回新しく診察用ケージに取り付けた体重計です。
    屋内展示場にも体重計がありますが、タンタンの気分次第で毎日の測定ができない場合がありました。

    毎日の体重を確認することは体調を把握するうえで重要ですので、これからは、より確実に行うことができるようになると思います。

     

      図1  

     

     図2

     

     

    そしてもう一つあります。
    こちらのケージの床面に、写真の様に新たに扉で開閉可能な格子状の穴を開けてもらいました。
    こうすることで、床下からもタンタンに直接アプローチすることが可能になり、より診察が行い易くなりました。

     

     IMG_2688

     

     図3

     


    今回取り入れた器具で、少しでもタンタンの
    負担が軽減し、病状回復につながれば嬉しいです。

     

    うめもとりょうじ

     

  • 2023年04月03日

    ZiZi通信 No.76 ムムのこと....

     

    2009年4月2日ムムが生まれました。
    お母さんのバレンタインは大事にムムを抱いていました。

    OLYMPUS DIGITAL CAMERA


    ムムを首の辺りで抱いているので授乳できません。
    自分の舌を吸わせますが、おっぱいには持っていきません。
    飼育担当が檻越しに胸の方に誘導しますがうまくいきません。

    OLYMPUS DIGITAL CAMERA


    24時間待ちましたが、ムムが弱らないうちに取り上げて人工哺育することを決めました。

    取り上げたとき、私はずっと不安だったので涙がポロポロ流れました。
    それを見た飼育担当に「何泣いてるんですか?これからが大変なんですよ!」
    と言われ、今しか見ていない自分を恥ずかしく思ったのを思い出します。

    Exif_JPEG_PICTURE

     

    Exif_JPEG_PICTURE


    その後、ミルクがうまく飲めなかったり、肺炎になったり、

    反抗期があったりと飼育担当は母親として苦労を惜しまず、

    愛情を持って成長を見守りました。

    生後2か月

     DSC_0074

    あれから14年。立派になりましたね!

    20230329ムムトリミング

     

    ZiZi1号

  • 2023年03月31日

    頼もしい仲間たち

    動物園の飼育係には様々な職員がいます。

    いずれも神戸市の職員ですが、いわゆる正規の職員、最長3年の会計年度任用職員、飼育と調査研究を行う動物専門員が日々の飼育を行います。

     

    その中で今回は会計年度任用職員について話したいと思います。

    会計年度任用職員、分かりやすく言うと短期のアルバイトですが、誰でもできるわけではありません。

    「高等学校や専門学校、大学等で動物に関する専門課程を修了した者又は修了見込みの者」となっています。

    他園で飼育係をしていた人もいます。

     

    私から見た彼ら彼女たちは、仕事に対して行動力があり、来園者に対して動物ガイドをし、平均年齢の高い職場を盛り上げてくれる、頼もしい仲間たちです。

    その中のひとり、廣瀬さんからメッセージをもらったので紹介します。

    IMG_3159

     

    皆さんこんにちは、北園の動物を担当している廣瀬です。

    埼玉から来ました。

    以前は東京の水族館で生物の解説をし、千葉県の動物園でポニーやハクビシンなどを担当していました。

    そこから突然神戸まで来たので、随分思い切ったものだと思います。

    王子動物園で初めてキリンやカバ、ホッキョクグマなどの動物と関わることになりました。

    どこの動物園でも見られる動物ではないので、これだけでも王子動物園に来てよかった、ありがたいなと思いながら仕事をしています。

    でも一番可愛がっているのはロバたちだったりして。

    せっかく様々な動物たちの担当になれましたので、皆さんにもっと動物たちの魅力が伝えられる様頑張りたいと思います。

    ひろせ

     

    マイ ムービー

    この動画は、廣瀬さんが消防ホースから作ったエンリッチメントアイテム(フィーダー)で、今のところツキノワグマのタケが遊んでいます。夢中になっていますね。

    今後も持ち前の探求心を活かして、動物たちのために頑張って欲しいです。

    やん

  • 2023年03月31日

    「フワフワモフモフ」

    クイズです。

    この羽なんの羽❓

    動画

     

     

     

     

     

     

     

    正解は…

    そう、シロフクロウです!

     

    まだまだ寒い日を繰り返し、春本番へ。

    『動物園の動物たちは寒くないの?』と言われますが、、、、、、、

    寒いと思います。(笑)

     

    暖かい地域の動物たちは、寒さ対策をしてしっかり体調管理されています。

     

    では、寒い地域の動物たちは?

    彼等には、ある秘密が。

    1

    これは、シロフクロウの正羽(体羽)。

    根元にはフワフワの柔らかい羽が生えています。

     

    鳥の羽は基本的には同じような造りで、これより小さく羽軸の少ないものや無い羽が、ダウンやフェザーと呼ばれ、水鳥の持つその羽は、私達人間が寒くなると御世話になっているアレの中身になるのです。

    2

     

    2’

     

    こんな羽に包まれて、鳥たちは厳しい寒さから身を守っているのです。

    3

     

    ホッピー(左下)、ソナ(右下)

    鳥たちだけでなく、寒い地域に棲む他の動物たちの身体にも、それぞれ、温かい秘密がかくされていそうですね。

     

    From・BTN

     

  • 2023年03月30日

    気持ちも新たに。

     2022(令和4)年度も間もなく終わり、4月から2023(令和5)年度が始まります。

    春の風物詩である王子動物園の桜は、神戸地域の「桜の開花」の標本木として神戸地方気象台が指定するソメイヨシノの木に3月24日に開花が確認され、近畿では最も遅かったそうですが無事に「桜の開花宣言」となりました。 1週間がたち、園内の桜はほぼ満開です。

    20230330_084123s

     

     

    20230330_091958s

    この春休みの動物園は桜に彩られて本当に多くのお客様の笑顔であふれています。

    新型コロナウイルスの猛威もひとまず収まりつつあって、人々の活動も本格的に活発になってきているのを実感します。

    やはり動物園は、動物たちがいきいきと暮らせて、また誰もが安心して憩える場所であってほしいですね。

     

    新年度はどんな1年になるのでしょうか。

    あらためて動物ファーストの飼育展示を考え取り組んだり、動物園のリニューアルについても基本計画の検討作業を進めていくなど新たな時代へ前進する一歩であったりするでしょう。

    また新型コロナや鳥インフルエンザなどをはじめとして予測が難しいこの時代ですが、動物園として安全安心を提供するために必要な対策を続けるとともに、お客様には一部ご不便やご心配をおかけすることもあると思いますがご協力をいただきながら、「ずーっといっしょ」の気持ちをあらためて心に刻む1年にしたいとも思います。

     

    ここでお知らせですが、新年度の4月から、ケーブルテレビのJCOMチャンネルで王子動物園の応援番組が放送開始となります!

    詳しくは王子動物園のホームページをチェックしていただき、みなさまぜひご覧ください。

     MainVisual

     

    『おうじどうぶつえんとずーっといっしょテレビ』放送スタート

    https://ojizootv.jp/

     

    また、新年度すぐの4月2日から4日には、今年も「夜桜の通り抜け」を開催します。

    こちらも園ホームページでチェックいただき、お誘い合わせの上、桜の絶景をお楽しみください。

    夜桜通り抜けを4月2・3・4日に開催(王子動物園)

     

     

    通り抜けまで満開が続くよう祈る今日この頃です。

     

     

    (KYな人)

  • 2023年03月29日

    資料館レポNo.24 剥製製作のうらばなし (※剥製の写真がでてきます。)

    資料館には約330点の剥製のお宝が眠っています。

    剥製は、剥製師さんに依頼をして作ってもらうこともあれば、資料館で作ることもあります。

    そして剥製を作る場合、ほとんどが王子動物園で亡くなった動物たちに協力してもらっています。

    そんな剥製製作を私は今回初挑戦したので、ここで紹介させていただきます!

     

    剥製製作には種類がいろいろありますが、今回はキンカジューの皮だけを残した平たい剥製、その名も「フラットスキン」というものに挑戦しました。

    実はこのキンカジュー(チビくん♂)は私が以前、王子動物園で飼育係をしていたときの担当動物でした。

     

     

    IMG_0908

     

     

    IMG_0910

     

    掃除をしている最中でも邪魔しにくるようなとても人懐っこい性格で、ハチミツが大好物だったチビくん。

    そんな光景を思い出しながら作るのはなかなか複雑でしたが…

    アドバイスをいただきながら無事に剥製を作ることができました!

     

    IMG_7377

     

    剥製に生まれ変わったチビくん、どうですか?

    肉球も爪も綺麗に残すことができました。

     

    IMG_0189

     

    私の初めての剥製製作に協力してくれたチビくんに感謝です。

     

     

    生きものはいつか亡くなりますが、亡くなったあとも剥製という形でみなさんにまたひとつ学びを深めてもらう…剥製にはそんな意味や思いが込められています。

     

     

    収蔵子

  • 2023年03月26日

    ZiZi通信 No.75 凸凹で3....

     

    昨年9月と今年2月にゾウ舎運動場に土入れをしました。

    しかし、ぬかるみと凸凹できました。

    ぬかるみ

    DSC06571

     

    凸凹(ここは盛り上がり)

    DSC06433切

     

     今回は機械を使ってダンプ6台の土出し、土入れと整地をしました。

    おお、いい感じ!

     IMG_0544

     

    3/26雨模様です。
    水たまりは確かに少なくなりました。
    良かったです。

    DSC06718

     

    DSC06725


    でも 何度も言いますが、穴掘り好きなんです!

    DSC06726

     

    DSC06724

     

    来年度も頑張ります~

    ZiZi1号

     

  • 2023年03月21日

    大胆に繊細に

    先日のある昼下がり、ツル舎の前を通りかかると

     

    『あれ?鶴太郎から水が滴ってる…?』

     

    しばらく様子を見ていると、おもむろにツル舎の池の中でしゃがみ込み、バッシャバッシャと水浴びをはじめたではありませんか!

     

     

     

     

    ①

     ②

    ③

    『え⁉ ツルって水浴びとかするの?』

    『いやするか…鳥だし。初めて見た!』

     

    それはそれはダイナック!な水浴び。

    タンチョウヅルは約140㎝超の大型の鳥類。その彼が人目もはばからずに…。

    動物たちは身体の汚れを落とす為や、虫などの寄生虫から身を守る等の目的のためにも水浴びをします。

    初めて見る光景にしばらく見入ってしまいました。

     ④

     

     

    彼が本当にすごいのはここからだった…。     

     

     

     

     

     

     

     

    さっぱり顔の「鶴太郎」。

     ④-2

    大きな翼をバッサバッサからの…ブルブルブル~。

    白く美しい輝きを取り戻した(?)鶴太郎。

    今度はその白い羽根を嘴で整え、羽繕いをしながらオイルコーティングのメンテナンス。

    尾の付け根にある“尾脂腺(びしせん)”※と呼ばれる部分から分泌される脂分を嘴や首などを上手に使って、さらに羽根一枚一枚に丁寧に、トリートメント。

    そうすることで、羽根がそろい身体を守る役割にもなるのです。

     

    時に体をブルブルと震わせ水分を飛ばし、また羽繕いしながらぬりぬり。

    ⑤

    ⑥

    ⑦

    ⑧

     

    やがて、さらに磨きのかかったモフモフに。

    ⑨

    この間、2時間半(もちろんずっと張り付いていたわけではありません(笑)。

    まだまだ完璧ではないらしく、羽根と体のメンテナンスはその後も続いていた様子。

    檻の中であれ外であれ、どの生物たちも生きていく上での必要事項は、その体の中のDNAに組み込まれているのですね。

     

     

    ※尾脂腺とは

    鳥類がほぼ共通して持つ、尾の付け根(上部分)にある体の部分。

    水辺にすむ鳥は特に発達しており、ここから出る脂分を嘴や首などを使い器用に身体全体に塗る。

    これと、羽繕いで整えた羽根自体の構造によるダブル効果の撥水加工で水をはじいたり、体につく汚れや寄生虫などから身を守る。

     

     

    『動物園の中でも外でも、様々な生き物たちの生きていく上での“日常”をいろんな角度から楽しみながら観察すると、面白い発見ができるかもしれませんね(^^♪。』

     

    From・BTN

  • 2023年03月14日

    看板に秘めた思い

    動物園で暮らしている動物たちの生き生きとした姿は、見る人に癒しを与え、そして、元気に幸せにする力があると実感する日々です。

    ところで、皆様、写真のような看板をお目にかけていただいておりますでしょうか?

     

    IMG_E1099

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    このような魅力ある動物たちをより詳しく知っていただけるよう動物の生態的特徴や動物園の仲間たちが暮らす野生下での生息状況などを看板に記載させていただいています。

    DSC_4504

     

    この看板、小学生にも見てもらえるよう漢字にフリガナをふったり、画像をできるだけ用いたり、設置する位置などにも工夫を凝らすなど、小学生目線で作成しており、時折、遠足で遊びに来た子供たちが看板を学んでいる姿、保育園の先生が看板を見ながら子供たちに教えている姿を見るにつけ、心弾んでしまいます。

    DSC_4508

     

    今後とも、順次、このような看板をアップデートしていきたいと考えておりますので、皆様よろしくお願い致します。

    Bamboobush