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2023年12月28日
来年に向けて
ついこの前まで澄みきった朝の空にきれいなうろこ雲が見えていたのに。
赤く染まったカエデの葉が色鮮やかで、園路の脇にも可愛らしい花が咲いていたのに。
ツグミやセキレイたちの姿をよく見るようになったと思ったら…もう12月に。
この時期になるといつも思うことですが1年が過ぎるのはほんとあっという間…
今年は本格的なコロナ禍明け(⁉)でイベントなども少しずつ通常モードに。
そしてこれからの動物園に関係することなども盛りだくさんに。
また動物たちも元気に過ごせたり、新しく仲間がやってきたり。楽しいこともたくさんありましたよ。
少し早いですが来年も王子動物園と動物たちをどうぞよろしくお願いいたします。
来年もこの動物園でみんなず~っと一緒に楽しく過ごせますように!ぶろぐのぐ
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2023年12月16日
資料館レポ№27 干支展「辰」~龍とむかしばなしの動物たち~
動物科学資料館では、12月16日(土曜)から来年の5月6日(月曜・祝日)まで、干支展「辰」~龍とむかしばなしの動物たち~を開催中です。
特別展を企画する際に、
「さぁ、次は干支展だ!来年の干支の動物は…辰…たつ…り、龍だとぉ !! 」と
資料館スタッフ一同は頭をかかえ、そして…ひねり出しました。
龍 → 空想動物 → 昔話に出てくる → 昔話って、普通に動物もたくさんでてくるよね → 昔話って神話も一応昔話のくくりかな…ドラゴン(龍)が出てくるし… → じゃあ「龍とむかしばなしの動物たち」ってことで → 決定!
調べてみると、これがなかなか興味深い!
龍の骨が発見されていた!?
妖怪って、動物が見間違えられたり、連想されたりしてできたの!?
? マークと! マークの連続でした 。
一つ例を出すと、日本でも「龍骨」(りゅうこつ=りゅうのほね)なるものが発見され、漢方薬などにされていたそうですが、それは大昔に日本にもいたゾウの頭の骨だったようです(他のものが「龍骨」とされることもあります)。
昔の日本のヒトはゾウを見たことがないため、巨大なその頭骨を見て驚き、想像をふくらませていろいろな空想動物と結びつけて考えたのですね。
いろいろな…そう、ゾウの頭骨は、他の空想動物の頭骨にもたとえられました。
他にどんなものが想像されたかは、ぜひ見に来てください!
皆様とこの面白さを共有したいと思っています…
それから…
50代~60代の方には、懐かしいものをおいています。
お父さんのすごい技を見られるチャンスかもしれません。
入口の写真にちらりとヒントが…
ぜひお越しください
図書 丸代
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2023年12月15日
「E.T.O」
今年も残すところあとわずかとなりました。
今月初めには、遠く旭山動物園からホッキョクグマ「ゆめ」が長旅にも無事に来園してくれて、ホッと胸をなでおろしたところです。年の瀬の新たな出会いに感謝です。
みなさまにとって、今年はどんな年でしたか?長かったコロナ禍からの「復活元年」とも言える今年は、特にスポーツ界において、神戸や関西にゆかりの深いチームが大活躍して盛り上がり、物価高等で落ち込みがちな国民生活に大いに夢と希望を与え、景気を押し上げてくれました。今年の流行語大賞にも、プロ野球日本一に輝いた阪神タイガースのチームスローガン「A.R.E」が選ばれたのも、納得感があります。
ところで、本稿は動物園の話ですので、「E.T.O」にまつわるお話をしたいと思います。
といっても、とても軽いお話で恐縮です。今年の干支は、「卯(うさぎ)」ですね。昨年は「寅」、一昨年は「丑」でした。
神戸を準本拠地とするプロ野球オリックス・バファローズ(牛)は一昨年、干支の年に優勝し、見事な3連覇への足掛かりとなりました。また、サッカーJ1ヴィッセル神戸もマスコットキャラクター「モーヴィ」は牛がモチーフですが、丑年から遅れること2年で悲願のJ1初優勝を達成しました。
一方、神戸ではないですが兵庫県を本拠地とする阪神タイガース(虎)は寅年から1年遅れて頂点を極めました。
こうしてみると、この3年間に限れば、スポーツ界ではうまく干支が引き継がれず、うさぎを差し置いて牛や虎が主役の座を争い続けているような感じですね。来年は「辰」年です。今年、うさぎのチームも竜のチームも今一つだったのが、来年は干支年や1年遅れでの巻き返しがあるのか。そんな楽しい初夢を見てしまうかもしれません。まあそもそも、プロ野球でもこんなにチーム名やキャラクターに関係ある干支が連続することもたまたまですし、Jリーグ球団のキャラクターは、調べた限り竜については1チーム、うさぎに至ってはまさかのゼロだそうです(興味のある方はぜひお調べください!)。
ちなみに、竜は空想の動物なので、どこの動物園にもいないのが残念ですが・・・ということで、12月17日(日)13:30~園内で恒例ですが観覧は4年ぶりとなります「干支の引継ぎ式」を開催いたします。1年の締めくくりに、ぜひご来園ください。
(イベントの詳細は王子動物園ホームページでご確認ください)https://www.kobe-ojizoo.jp/event/detail/?id=503
(KYな人)
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2023年12月12日
ほっとする時間
12月にはいり、寒さが身に染みる季節となりました。
ある日の動物園は、晴れたり曇ったり、小雨が降ったりと
天気がころころと変わっていきます。
小雨の中、午後の作業を行っていると、東の空に虹が出ていました。
江戸時代ごろまでは、虹は6色に分けられていた?と、
本で読んだことがあります。
今は7色ですが正直、僕には7色には見えにくいです。
少しほっとする時間でした。
まーくん
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2023年12月12日
「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.3
入園ゲートをくぐり抜け目の前に現れるフラミンゴの鮮やかなピンクの羽。通年同じものを食べているはずのその身体の色も、その濃度に変化が起こります。繁殖期には鮮やかになりますが、子育てが少し落ち着いてくる今のフラミンゴ池は全体にふんわりと淡い色合いになっているように感じます。
(こちらは雛鳥の羽根)
雛から幼鳥、そして大人の階段のぼり成鳥そして繁殖羽に。そんな違いがいつの間にか行われているフラミンゴの換羽。
彼らはその羽の色を劇的に変化させます。なんてドラマチックなんでしょう。
園内の水禽舎でも、いよいよきたるそのシーズンに向け、オシドリの雄がThe・オシドリらしく(冬鳥なので)変化している様子が見られるようになってきました。
肌に当たる風に心地よさを感じる秋の行楽シーズン。木々の揺れる葉の色のように変化する生きものたちの装いに自然の不思議を感じてみませんか。
そのきたる次のシーズンに向けてその身体の換羽期に必要な栄養素(タンパク質)を補うべく、換羽期の鳥たちは食欲増進の日々が訪れるのです。
最後に。
ハッカンのカンキ吉。
掃除のために獣舎に入ると、あいさつ代わりに飛び蹴りをしてきた姿が懐かしい。
美しい鳥でした。
From.BTN
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2023年12月11日
インコのお引越し
今年の夏は猛暑でしたが、季節も進んで寒くなってきました。
毎年、寒さに弱いインコたちを非公開の暖かい部屋に引越しさせるのですが、第1号で、11月14日に『アカコンゴウインコ』をインコ舎と海鳥舎の間のプレハブに引越しさせました。
インコのくちばしは、固くて咬まれると大怪我をします。
それに体を持つことは、インコにもストレスになりますので、
木の上にいるインコを網やほうきで地面に下ろし、ゲージをかぶせます。
↑ケージをかぶせました
インコはケージの上にあがろうとするので、そのタイミングで底を取り付けます。
↑インコをプレハブに運んでいます
プレハブに着いて底を取り外し、しばらくするとインコが自ら出てきて、部屋の金網を登りはじめます。
これで引越し終了です。
↑プレハブ部屋の上まで到達
このようにすることで、怪我のリスクも下がりインコのストレスも減ります。
来年の春までは非公開ですが、今年は昨年のように園内で鳥インフルエンザが出ない事を願うばかりです。
まーくん
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2023年12月11日
「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.2
その見た目の美しさではクジャクと互角!来園者の方も口々に「めっちゃキレ~イ!クジャクみたい!」という声が聞かれるのが、虹色に輝く姿その名も「ニジキジ」です。
美しいですね。
雄の「きじ丸」の羽はまさに虹のようで、光の反射でさらに輝くその美しさには目を奪われます。
冠羽も抜けてしまい、少し寂しい「きじ丸」の頭。でもすぐに新しい羽が生えてきます。
皮膚から生えたばかりの羽は筒状のものに包まれていてその中で羽が形成され、羽が育つとやがてそれがはがれて中から新しい羽が姿を現すのです。その筒状のものを(筆羽根)とも言います。
鳥の体をよく見てみると、とげのようなツンツンしたものを発見することがあります。
これが、新しく生まれた羽根なのです。
“ニジキジ“の名前はこの虹のように輝く羽根から
ペンギンが水の中を泳ぐその姿は、まるで飛んでいるよう。
ペンギンもれっきとした水鳥。ふんわりした羽のイメージではないかもしれませんが、しっかり換羽を行います。こんな羽。
(右の長い羽根は尾羽根)
残り方がめちゃかわいいですね。
From.BTN
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2023年12月09日
資料館レポ №26 『クリスマスのおはなし』コーナー
動物科学資料館 こども図書室では、本日 12/9(土曜)~12/25(月曜)まで、「クリスマスのおはなし」を集めたコーナーをつくりました。
・・・・とはいっても、動物の本がメインの動物科学資料館の図書室、集まったのは絵本が6冊だけ・・・
それでも、動物たちが主人公の楽しくて、かわいいおはなしばかりです。
★ うち 1冊をご紹介 ★★★
『おくれてきたクリスマス』評論社 (ノベルト・ランダ 文/マルリス・シャルフ=クニ―マイヤー 絵 / 山口 文生 訳)
こぐまのテディは、友達のおおかみたちにクリスマスの話を聞いて、どうしてもサンタさんに会いたくなりました。なぜならクリスマスは冬なので、こぐまはいつも冬眠中。会ったことがないのです。
こぐまは、おかあさんに内緒でクリスマス・イブに起きだすと、初めて見る雪の森にサンタさんを探しに行きました。さぁ、こぐまはサンタさんに出会えるのでしょうか・・・?
それぞれの家族に、それぞれの幸せなクリスマスがきますように・・・と思える絵本。
たとえ、それが、すこし『おくれてきたクリスマス』であってもね…
★★★●●●●★★★
ちなみに、クリスマスの本には背表紙のてっぺんに金色のシールを貼っています。
「クリスマスのおはなし」に合わせて、こども図書室内を飾り付けしました。
廊下では、いつものヒツジさん(ぬいぐるみ)も赤鼻のトナカイさんに扮して、出迎えてくれますよ~!!
お待ちしています
図書 丸代
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2023年12月04日
「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.1
秋を通り越して、一気に底冷えのするような寒さがやってきました。半袖から急にコートに衣替えです。そんな人間の慌ただしさを尻目に、鳥たちがそれぞれの事情で衣替えを着々と進めていました。
獣舎を掃除しているとそんな脱ぎ捨てられた衣?いや、たくさんの羽根が落ちています。
私達とは少し違う鳥たちの衣替え事情…。今回はそんなお話を。
私達の髪や爪は、ケラチンというタンパク質でできていて、鳥たちの羽根も同じような成分でできています。そんな羽根がたくさん抜け落ちることがあります。その現象は「換羽(かんう)」と呼ばれ
完全換羽:一回の換羽で全身の羽が抜け替わる※繁殖後
部分換羽:風切羽・雨覆い・小翼羽・尾羽以外の羽が抜け替わる(体羽)※繁殖前
不規則換羽:消耗して形状が壊れた羽のみ抜け替わる
補充換羽:恐怖性脱羽によって抜けた羽が生えること(襲われた鳥が飛び立つ時に抜ける)
などの種類があり、その抜け替わりの最も目立つのが繁殖に関係する時期で、大量の羽が舞います。生きものの世界では、雄のほうが雌より見た目が目立つ種が多く、鳥はその特徴が顕著に現れます(雌雄同色も数多くいます)。すごくわかりやすい、例えば「クジャク」「オシドリ」「キジの仲間」など…。はい。この王子動物園ですべて見ていただくことができる鳥たちです(笑)。
鳥たちがその美しい羽を見せる相手は、そう。恋する相手(がいなくてもシーズンが来ると羽は生え替わります)。そのきたるシーズンに向け?美しく変わる羽の不思議。
園内でその美しい姿を見せてくれる数々の鳥たちのオンシーズン・オフシーズンをのぞいてみましょう。
目立つ、というより際立つのがやはり「インドクジャク」。
彼らの羽の特徴は来園者の方が一度は言葉にする「羽、ひろげてくれへんかなぁ~」と望む、あのたくさんの目玉模様に見える長い羽。あの羽は飾り羽といい、尾羽(尻尾)ではなく上尾筒(じょうびとう)という背中から生えている羽です。クジャクたちはその美しい上尾筒を広げ、雌に対してアピールします。羽を広げた時、その立派な見た目とともに羽を震わせ「ワサワサ~」と音もたてます。
時には恋する相手だけではなく威嚇のためにも広げることもあるようで、私に向けて広げる時はさて…?(笑)
そして、来園者の希望むなしく広げることがなくなる時期。それがシーズンオフ、秋。まさに今です。
春頃から夏真っ盛りに見られた美しいたくさんの羽が抜けて、すっかり身軽になったクジャクの雄。それもそのはず、上尾筒の長いものでは約110㎝、何百という数の羽が抜け落ちます。身軽になった身体に広げたくてもその羽はもうついていないのです。
繫殖シーズン前後や、繫殖シーズンに限らず一年を通じて定期的に換羽を行う種類の鳥もいたり、渡り鳥が渡りの準備のために行うものもあったり…。鳥たちのその身体の中で起こるホルモンの変化や体内時計の作用によって引き起こされる換羽。自然の摂理にドラマを感じます。
換羽の時期をむかえたマナヅルの羽が、抜け落ちる瞬間を目撃。
そのたくさんの羽根のなかスクッと立つマナヅルの「ぼたん」。
From.BTN
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2023年11月30日
王子動物園からのお願い
先日、王子動物園の動物に来園者が石を投げるという事案が発生しました。
幸い、動物にケガはありませんでしたが、動物に石や物を投げると、ケガをしたり、驚いたりして、大変キケンです。
また動物に勝手に食べものを与えると、おなかをこわしたりします。
このようなことは、大変悲しい出来事です。
動物たちのために、絶対に行わないでください。
保護者の方や、引率の先生の方には、お子さん、児童・生徒の皆さんに、動物に石や物を投げることや食べものを与えることは、動物たちにとってキケンであるため、絶対にしないように、ご指導くださいますよう、お願いいたします。王子動物園職員一同
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