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2017年12月25日
お宝、発見 【旦旦 体重の増減】
ジャイアントパンダのメス「旦旦」の体重を毎日測り、
その増減により体調を診ています。
旦旦が20歳になった2015年のお宝記録を振り返ると、
1月上旬に76kgと、年間で最も軽い体重でした。
旦旦は恋の季節に入り、
食事よりも、頭をふって動き回っていました。
5月下旬に94.5kgと、最も重くなりました。
大好物のタケノコが豊富にあり、
糞の重さも日に20kgを超えました。
7月中旬から85kgを下回り、80kgへと軽くなりました。
タケやニンジンを赤ちゃんのように抱き、食べも動きもしません。
あたかも出産したかのようでした。
このような体重の増減は2017年も続いています。
(なんの専門)
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2017年11月25日
お宝、発見 【ロバ 再登場】
ロバのオス「ブンタ」(2013年生)が
鹿児島の平川動物園からやって来て、もうすぐ1年経ちます。
お宝記録を調べると、王子では22年ぶりの再登場です。
ロバは、6000年前ごろ、北アフリカで、
ヌビアノロバが家畜化されたといわれています。
肩の黒い線が十字に交わるという特徴が残っています。
落ち着いて労働に耐えるという
ロバの特性がわかる記録を探したところ、
「ロバの馬車」の写真を見つけました。
ただし、この行事は子供たちに人気があり過ぎて、
ロバへの負担から、1964年に中止されました。
今は、閉園後に、引き綱をつけ園内散歩を行なっています。
蹄(ひづめ)が伸び過ぎて、足を痛めないようにするためです。
「ブンタ」の訓練が進むと、
開園中にご覧いただけるかもしれません。
(なんの専門)
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2017年11月04日
お宝、発見 【ペンギン 卵のだき方】
王子動物園のちょっと古いお宝記録から、
ペンギンの卵のだき方を調べてみました。
フンボルトペンギンは穴の中に巣を作り、
腹ばいになって、卵をだいていました。
写真はオスで、メスと交代して温めていました。
親の下腹あたりに、卵が2個並んでいました。
オウサマペンギンは、立ったまま、足の上に卵をのせていました。
手前の立ち姿と比べると、体を下げているのがわかります。
抱いていた卵は1個でした。
親がうまく温めなかったので、フ卵器に入れましたが、
残念ながらフ化はしませんでした。
残った卵殻はお宝標本です。
形、大きさや色合いなどを比べると、
動物いろいろ、新発見。
(なんの専門)
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2017年09月22日
お宝、発見 【ワオキツネザル 下あごの歯】
ワオ(輪尾)は白と黒の輪の模様がある尾のことです。
耳が大きく、鼻のとがった顔はキツネに似ています。
大きな目が並んで前方を向いていること、
おや指が他の指と向かい合っていることや
平爪(ただし、足の第2指はカギ爪)はサルの特徴です。
顔をじっくり見ていると、下あごが気になりました。
下あごに厚みを感じないので、お宝標本を調べてみました。
なんと、前歯(門歯)が前へ向かって生えています。
犬歯も前傾しています。
下あごの歯は上に向かって生えているものと思い込んでいました。
動物いろいろ、新発見。
(なんの専門)
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2017年08月25日
お宝、発見【レッサーパンダ 竹葉用の臼歯】
パンダはネパールの言葉「ニガラポンヤ(竹を食べる者)」が語源です。
ジャイアントパンダよりも先にレッサーパンダにつけられました。
学名は、Ailurus fulgensアイルルス・フルゲンス、
炎の色の猫という意味で、食肉目に属します。
肉を主食にするヒョウなどネコ科は、
肉や骨を裂く臼歯(裂肉歯)を持っています。
では竹の葉が主食というレッサーパンダの臼歯はいかに?
お宝標本を探してみました。
38年前の若いネパールレッサーパンダの頭骨をみつけました。
臼歯の形は平でゴツゴツしており、竹の葉を食べやすそうです。
(なんの専門)
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2017年07月29日
お宝、発見 【トリの長期飼育記録】
動物の寿命の質問は答えに困ります。
野生には個体を識別して長い期間追跡する難しさがあります。
動物園でわかることは個別の飼育期間です。
寿命の目安に、長い期間飼育しているお宝記録を探してみました。
ダチョウのオス10歳とメス8歳です。
オスの21年7ヶ月という浜松動物園の長期飼育記録がありました。
1989年にふ化したオスのフンボルトペンギンは
2014年まで25年2ヶ月を記録しました。
1979年から飼い始めたオスのヨーロッパフラミンゴが
2014年まで35年を記録しました。
ケージの外のスズメには飼育記録がありません。
米国の鳥類標識研究所から13年4ヶ月の飼育記録を見つけました。
(なんの専門)
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2017年07月07日
お宝、発見 【ヒョウ属 顔つき】
ヒョウ属は大型のネコ科、ほえることが特徴です。
5種そろうのは王子動物園のお宝展示です。
精悍な顔つきを比べてみました。
トラの仲間で体格が最も大きいアムールトラ、
遠目は小顔に見えます。
ライオンのオスは威風堂々、
メスはたてがみが無くても迫力満点。
黒ジャガーをよく見ると、
とんがり頭と黒い斑点に気づきます。
アムールヒョウ、白く長いひげと
顔にもヒョウ柄が印象的です。
ユキヒョウ、他の4種と顔つきが異なります。
目の上、おでこが出ている。
目と目の間が広い。目の位置が高い。
岩場に隠れて、獲物を狙うのに有利と聞きました。
(なんの専門)
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2017年06月23日
お宝、発見 【トリの目の色はいろいろ】
目の色は黒い瞳孔の大きさを調整する虹彩の色のことです。
王子動物園には約60種420羽のトリを展示しており、
目の色見本にできるお宝を探してみました。
走鳥類のダチョウの目は赤を暗くした茶色です。
エミューの目は黄赤(オレンジ)色です。
キジの仲間であるニワトリの目は黄赤(オレンジ)色です。
ハッカンの目も黄赤(オレンジ)色です。
マナヅルの目は黄みの黄赤(オレンジ)色です。
ゴイサギの目は赤色です。
アオサギの目は黄色です。
ベニフラミンゴの親の目は黄色です。
シロフクロウの目は黄色です。
黄から赤までに分類される色が多いですが、
フンボルトペンギンのように灰白色の目もあります。
(なんの専門)
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2017年05月13日
お宝、発見 【白いクジャク 】
青いクジャクの番(つがい)が産んだ卵から、
オス3羽、メス1羽が育ち、うち1羽が純白のオスでした。
青色との違いなど、白色に関係するお宝を探してみました。
メラニンの黒い色素による光の吸収や
羽の微細な構造による光の屈折や干渉が起こり、
青色の光だけが強く反射し、青く見えます。
目の色は青も白も変わりませんが、
遺伝子の突然変異により皮膚や羽にメラニン色素を欠くので、
光がそのまま反射したり、透き通ったりして白く見えます。
野生ではまれですが、かけ合わせて増やす飼い方ができます。
あなたの好みは青?それとも白?
夏、上尾筒が抜け落ちるまでにご覧ください。
(なんの専門)
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2017年04月21日
お宝、発見 【ナマケモノ 大きな胃】
野生のフタユビナマケモノは木の葉だけでなく実も食べます。
王子動物園ではご覧の野菜や果物を代用しています。
これらの植物繊維を、4つの部屋を持つ胃で、
微生物の助けを借りて消化します。
胃はどのような形か?園内のお宝記録を探してみました。
背側から見た形に、粘膜の画像を貼り付けました。
胃はお腹の大半を占め、食べ物がいっぱい詰まっています。
消化はゆっくりで、排便は週1回程度です。
アマゾンの生活では、大きな胃が浮き袋として役立ち、
上手に泳いで、新しい餌場や繁殖相手へ移動します。
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