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最新ニュース

  • 2024年04月19日

    たんたんさんとの思い出を

    2021年3月に心臓疾患が判明し、その後は日中で協力し、全力でたんたんさんの治療にあたってきましたが、3月31日午後11時56分にたんたんさんは亡くなりました。 

    ★DSC_0136

    病気が見つかった時、食べ物へのこだわりが強いたんたんさんに、どうやって薬を飲まそうか、とみんなで頭を悩ませました。

    薬を飲んでくれると、次はどんな検査が必要で、どうすれば検査が出来るのか、と考えが尽きる事はありませんでした。
    たんたんさんもこちらの要望に応えてくれて、投薬に治療と本当にたくさん頑張ってくれました。

     

    約三年間、たんたんさんの頑張りなくしては無かった日々だと思っています。

     

    「本当に良く、頑張ったね、ありがとう。」という思いで、今は一杯です。

     

    皆さん、たんたんさんの頑張りを褒めてあげて下さい。

    そして、たんたんさんをたくさん、たくさん好きでいてくれて、本当にありがとうございました。

     

    ★IMG_1542

     

    うめもと りょうじ

  • 2024年04月19日

    動物専門員の日常#09“今日は飼育の日~謎すぎる生態 オオアリクイの鳴き声編~”

    4月19日は語呂合わせで“飼育の日”(*‘∀‘)

     

    公益社団法人日本動物園水族館協会が、飼育員の仕事を通して、動物園・水族館の動物を取り巻く仕事への理解を深めることを目的に2009年に定めました。

    今日は飼育の日にちなみ、さまざまな園館で飼育体験やイベントが開催されていることだろうと思います。

     

    飼育の仕事については過去のブログで3回に分けて紹介してますので、

    ぜひ、ご覧くださいね(*’▽’)

    (画像1)飼育のお仕事の3じって?

     

    ▼こちらからどうぞ

    ・動物専門員の日常 #03 “振り返るとそこにはう・ん・ち”

    ・動物専門員の日常 #05  “エサづくり~調餌編~”

    ・動物専門員の日常 #06 “動物たちへのエサやり~給餌編~”

     

    さて、今日の本題です。

    “飼育の日”にちなみ、オオアリクイの飼育をしている中で

    私がとっっっても驚いたことを紹介します。

     

    時を遡ること、数か月前の話。

    担当になって、オオアリクイの日課作業を1人でできるようになった頃です。

    IMG_9215

     

    オオアリクイのこと、そして当園で飼育している“サニー”と“ブンバ”のことを知るためにじっくりと観察したり、行動の記録をとってみたり、

    先輩に過去のことを聞いたり、資料や文献を読んだり、時には他園館の担当者に聞いてみたりしてました。

     

    “歯は生えておらず、舌のみを持つ動物なんだ!φ(・ω・)フム”

    “え、意外にも泳げるのね(*’▽’)”

    “今日はいつもより寝ているなぁ、なんでだろう。。。”など。

     

    国内での飼育頭数も少なく、分からないことが多いオオアリクイの飼育と生態の魅力にすっかり惹かれていました。

     

    そんなとき、ふとある疑問が浮かんだのです。

    「オオアリクイって鳴くの?」

     

    早速、先輩に聞いてみました。

    「おう、ピヨピヨピヨと鳴くで。」

     

    私「・・・・・え、嘘ですよね(´・ω・)」

     

    当時、オオアリクイが“ピヨピヨピヨ”と鳴くと信じることができず、

    真顔でそんな返事をしたような気がします。

     

    滅多に鳴くことがないというオオアリクイ。

    「担当し続けてたらいつか聞くと思うで~」と言われていたのですが、

    鳴くそぶりはありませんでした。

     

    そんなやりとりがあったことをすっかり忘れかけていたある朝。

    先輩が言っていたように、本当に!!!!!!!

    オオアリクイの“サニー”から鳥のさえずりのような声が聞こえてきたのです!!!!

    (;゚Д゚) (;゚Д゚) (;゚Д゚)

     

    “ピィヨ、ピヨ、ピヨ”

    “ピィヨ”

     

    ▼そのときの動画がこちら

    (※最初、画面が逆さになっています。ご了承ください。)

     

     

    すぐに換気扇を消して、撮影したのですがほんのわずかな動画しか撮れませんでした。

     

    これが、オオアリクイのサニーの鳴き声です。

     

    まさかあの風貌から鳥が鳴くような声がでてくるなんて・・・!

    衝撃でした!!!(;゚Д゚)

    オオアリクイってとってもユニーク!

     

    “鳴き声でお互いにコミュニケーションをとることはできるのだろうか?”

    “鼻が長いからこそ出すことができる高さの音なのでは?”

    “そもそもこれは本当に鳴き声と定義できるの?一体、どこから音が出てるの?”

    “どういう条件で鳴くの?もしかして恋のシーズンと関係あるの?”

    “幼獣と成獣で鳴き声は違うの?なぜ?”  など。

     

    謎は深まるばかりです。

     

    動物たちの知られざる生態や生理を知ることができるのも、

    その不思議な生態を解明する手がかりを見つけることができるのも、

    飼育員の仕事の醍醐味のような気がします(/・ω・)/

     

    分からないことが多いオオアリクイの魅力にますます惹き込まれていくのでした。

     

    動物専門員 あお